Email-セネカ

誰もが生き急ぎ、未来への憧れと、現在の倦怠に悩み苦しんでいる…

誰もが生き急ぎ、未来への憧れと、現在の倦怠に悩み苦しんでいる。しかし、全ての時間を自分のために費やし、毎日を人生最後の一日であるかのように使おうとする者は、明日を待ち望むことも、恐れることもないのだ。- セネカ『生の短さについて』

Everyone hurries his life on and suffers from a yearning for the future and a weariness of the present. But he who bestows all of his time on his own needs, who plans out every day as if it were his last, neither longs for nor fears the morrow. – On the Shortness of Life: Seneca

あなたは今、まさにこのセネカの言葉が描写するような状況に陥っていないでしょうか?

常に先を急ぎ、未来に期待を寄せながら、今この瞬間に満足できずにいる。そんな自分の姿が思い浮かびませんか?

セネカは私たちにある生き方を提案しています。それは、毎日を自分のために、まるで最後の一日であるかのように生きることです。これは単なる言葉の遊びではありません。この姿勢は、私たちの人生に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

  1. 今この瞬間に集中する :
    未来への不安や過去への後悔ではなく、今この瞬間に意識を向ける
  2. 自分の価値観を見つめ直す :
    もし今日が最後の日だとしたら、何を大切にしますか?
  3. 意識的な選択をする :
    日々の行動を「なんとなく」ではなく、意識的に選択する
  4. 感謝の気持ちを持つ :
    日々の小さな喜びや出来事に感謝の気持ちを持つ
  5. 恐れずに行動する :
    「もし失敗したら」ではなく、「もし成功したら」と考えてみる

明日を恐れず、過度に期待せず、今を充実して生きる。それが、日々を「生きる」ということなのかもしれません。

まずは今日一日、セネカの言うように生きてみませんか?

メメント・モリとは何か?

参考文献

セネカとは?

セネカは紀元前4年頃、現在のスペインにあたるコルドバで生まれ、ローマ帝国の哲学者、政治家、劇作家として名を馳せました。ストア派哲学の代表的思想家でありながら、大資産家として富を築き、若い皇帝ネロの家庭教師を務め、権力の中枢にまで上り詰めました。この生き方は、しばしばストア哲学との矛盾を批判されました。しかし、実はそこに現代を生きる我々への大いなるヒントが秘められています。『人生の短さについて』や『怒りについて』など、彼の著作は今なお広く読まれ、富を手にしながら自分を見失うことなく、幸せと自由を追求する術を与えてくれます。

 

エピクテトスは、健康を外的なものとして捉え、完全にコントロールできるものではないと考えました。しかし、健康的な生活習慣を維持することは個人の責任であると教えています。2000年前と違い、私たちに少しだけ有利なことは、今は自分の体質の傾向を詳細に知った上で健康管理ができることです。ストア派の実践は健康管理と両輪です。私もこの検査によって健康意識が一段上がりました。共に、幸せと本当の自由を手に入れるために進んでいきましょう。