永遠に続く年月があるかのように生きてはならない。死はあなたに影を落としている。生きているうちに、そしてできるうちに、善き人間となれ。- マルクス・アウレリウス『自省録』
Not to live as if you had endless years ahead of you. Death overshadows you. While you’re alive and able—be good. – Meditations: Marcus Aurelius
マルクス・アウレリウスの言葉は、私たちに人生の有限性と、今この瞬間を大切にすることの重要性を教えてくれます。
これを書きながら、自らに今、善き人間になれ、と迫っているのです。
私たちは往々にして、あたかも永遠に生きられるかのように日々を過ごしてしまいがちです。しかし、現実には誰もが有限の時間しか持ち合わせていません。死は常に私たちの傍らにあり、いつ訪れるかわかりません。
マルクス・アウレリウスは「生きているうちに、そしてできるうちに、善き人間となれ」と私たちに語りかけています。これは、今この瞬間から、自分を良い方向に変えていく努力を始めることを意味しています。
明日やろう、いつかやろうと先延ばしにせず、今すぐ行動を起こすことが重要です。
先延ばしにして怠惰な時間を過ごしているその瞬間、死が訪れたら、あなたは何を思うでしょうか。わずか5分でも、善き人になろうと努力した後だったらどうでしょうか。
人生は短く、不確実です。しかし、その限られた時間の中で、私たちには自分自身を成長させ、周りの人々や社会にポジティブな影響を与える力があります。
人生はいつなんどき私たちの手から奪われるかもしれません。今日から、今から、自分の内なる声に耳を傾け、より良い自分になるための小さな一歩を踏み出してみてください。
121年4月26日、ローマの地に誕生したマルクス・アウレリウスは、後にローマ帝国の第16代皇帝となり、善政を行った五賢帝の最後の皇帝として名を馳せます。現代の我々から見ると、彼は優れたリーダーシップと深い自己省察を兼ね備えた稀有な存在です。彼が残した『自省録』は、戦場や宮廷の喧騒の中にありながら、自身のストア哲学実践のために綴られ続けたものです。その思想と行動を、後に多くの歴史上の偉人やリーダーたちが手本とした人物としても広く知られています。
あなたは朝派?夜派?
あなたのジャーナリングの時間は朝ですか?夜ですか?私は起きてすぐの、早朝派です。思考に雑念が入り込む前の、澄んだ意識の状態を狙って書き始めると、ペンがよく走ります。
ただ私の場合、寝起きのコンディションによってペンの重さが変わります。眠りの質が悪く、憂鬱な気分で目覚めたり、悪い夢の途中だったりすると、集中できる状態になるまで少し時間がかかります。寝起きのコンディションがジャーナリングに影響を与えてしまうんです。
しかし…哲人皇帝マルクス・アウレリウスなら、こんな弱々しい言葉は決して口にしなかったでしょう。彼は10代の頃、哲学に傾倒し始めると、粗末な哲学者風の衣服で過ごし始め、さらにギリシア的鍛錬法を実践。母親から注意されるまでベッドではなく地面で寝ていたといいます。地面です!私は地面で眠ることはできませんが、ストア派の教えを生活に活かすため、ジャーナリングによる自己省察の時間を少しでも充実させようと、、ベッドのマットを新調しました。目覚めの状態が良くなり、ペンの走りは快調です。哲人たちには物足りないと言われそうですが、これも私なりのストア派の実践です。