君が何を考えるかによって、君の心の特性は決まる。君の魂は、君の思考の色に染まるのだ。ーマルクス・アウレリウス『自省録』
The things you think about determine the quality of your mind. Your soul takes on the color of your thoughts. – Meditations: Marcus Aurelius
日々の生活の中で、自分の思考パターンについて立ち止まって考えたことはありますか?ネガティブな考えに囚われたり、不安や怒りの感情に支配されたりすることはないでしょうか。
マルクス・アウレリウスは、私たちの思考が単なる一時的な現象ではなく、私たちの本質を形作るものだと教えています。私たちの魂は、日々の思考によって少しずつ「染まっていく」のです。
この気づきは、私たちに大きな力を与えてくれます。なぜなら、自分の思考を意識的に選択し、変えていく力が私たちにはあるからです。ポジティブで建設的な思考を育むことで、私たちは自分の魂をより明るく、より強く染めていくことができます。
ネガティブな思考パターンに気づいたら、それを前向きな方向に変える努力をしてみてください。感謝の気持ちを持つこと、他者への思いやりを意識すること、困難を成長の機会と捉えることなど、小さな心の習慣の積み重ねが、やがてあなたの魂全体を美しく染め上げていきます。それをマルクス・アウレリウスは自分へ、そしてあなたへ語りかけているのです。
121年4月26日、ローマの地に誕生したマルクス・アウレリウスは、後にローマ帝国の第16代皇帝となり、善政を行った五賢帝の最後の皇帝として名を馳せます。現代の我々から見ると、彼は優れたリーダーシップと深い自己省察を兼ね備えた稀有な存在です。彼が残した『自省録』は、戦場や宮廷の喧騒の中にありながら、自身のストア哲学実践のために綴られ続けたものです。その思想と行動を、後に多くの歴史上の偉人やリーダーたちが手本とした人物としても広く知られています。
あなたは朝派?夜派?
あなたのジャーナリングの時間は朝ですか?夜ですか?私は起きてすぐの、早朝派です。思考に雑念が入り込む前の、澄んだ意識の状態を狙って書き始めると、ペンがよく走ります。
ただ私の場合、寝起きのコンディションによってペンの重さが変わります。眠りの質が悪く、憂鬱な気分で目覚めたり、悪い夢の途中だったりすると、集中できる状態になるまで少し時間がかかります。寝起きのコンディションがジャーナリングに影響を与えてしまうんです。
しかし…哲人皇帝マルクス・アウレリウスなら、こんな弱々しい言葉は決して口にしなかったでしょう。彼は10代の頃、哲学に傾倒し始めると、粗末な哲学者風の衣服で過ごし始め、さらにギリシア的鍛錬法を実践。母親から注意されるまでベッドではなく地面で寝ていたといいます。地面です!私は地面で眠ることはできませんが、ストア派の教えを生活に活かすため、ジャーナリングによる自己省察の時間を少しでも充実させようと、、ベッドのマットを新調しました。目覚めの状態が良くなり、ペンの走りは快調です。哲人たちには物足りないと言われそうですが、これも私なりのストア派の実践です。